■ プラグの点検 |
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二輪車のプラグは一般プラグ・白金プラグ・イリジウムプラグ共に5.000Kmが交換目安です。四輪で採用の長期タイプはありません。 |
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プラグの締め付けトルク | |
再使用の場合 締めすぎに注意です。 |
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■ ドライブチェーン |
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オイル注油 | |
給油は左記のように、チェーン下部の内側から給油します。ホイールを進行方向(前進)に回転させながら、左右のプレート上部に給油すると良いでしょう。 給油後は、ホイールを逆転(バック)させながら、ウエス(ボロ切れ)を下から上に向けて左右のプレートを拭き取ります。(必ずバックでして下さい。ウエスがスプロケットに巻き込まれると大変危険です。) クリーナー等を使わなくても、チェーンルーブだけで、チェーンがきれいになります。 |
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追伸:ノンシールチェーン(レース用)は走行する度に給油をしましょう。 | |
遊び調整 | |
チェーン遊び調整で意外と知らない落とし穴!H車でよく見かける、アジャスター部分に交換時期とか書いてあるやつ!あれは信じてはダメ。あそこまで伸びるほど、上手には使えません! 上手には?と言うのは・・・。左記の図のように、チェーンは上部にしかテンションはかかりません。急加速や急激なシフトダウンでチェーン上部が伸びていきます。全体が均等に伸びる事はあり得ないのです。ですから、チェーン調整の際は、ホイールを回転させながら、数カ所の遊びの状態を必ず確認します。きっと、遊びが大きくなる所とパンパンの所があるはずです。 この差が大きいと調整不能です。なぜなら、パンパンの部分で適正な遊びが必要ですから。伸びている部分ではタルンタルンで、外れる危険があるからです。 |
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伸びたチェーンはスプロケットの摩耗も早めます。余計にお金もかかりますし、安全のために早めに交換しましょう! 現代のハイパワーマシンには、高価ですが、耐久チェーンをおすすめします。初期伸びもほとんどせず、給油のみで遊び調整がほとんど必要なくなります。是非おためしを! |
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■ チューブレスバルブの点検 |
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こちらも、あまり気にされない部分ですが、非常に危険ですので点検しましょう。エアバルブを指で傾けて見て下さい。ひび割れがあったら、即座に交換しましょう。 私も過去に高速道路のパーキング進入時、ちょっと違和感を感じていましたが、気にせず一服して出発しようと思ったら、リヤタイヤがパンク!空気を入れようと思ったら・・・、バルブがありませんでした。顔面蒼白の大事件でした。 交換に必要な工具はこちら |
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■ オイル交換 |
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オイル交換。簡単な作業のようですが、トラブルも多いのです。それは、オーバートルク(締めすぎ)によるオイルパン破損です。これは、四輪では一部ですが、オートバイは、ほとんどのオイルパンがアルミ製だからです。 そこに、鉄製のボルトを締め込んでいますから、締めすぎると弱いアルミ製のオイルパンが破損するわけです。破損は、締め込んだ際に気づくのがほとんどですが、なかには緩めようとしたら、ねじ山が潰れてしまう不思議な事がおきます。実際には締め込み時に破損ギリギリだっただけです。 原因は、オイルが走行中に漏れたら危ない事を皆さんが知っているからでしょう。 破損した場合、4サイクルならほとんどがオイルパン交換可能ですが、2サイクルはクランクケース交換となります。新しく車両購入した方が良いような感じになります。ヘリサート修正という方法もありますが、オイルパンには適しません。詳しくは書きませんが・・・。 対処方法は、 ①トルクレンチを使用すること。 ②ガスケットは必ず交換すること。 当たり前の事ですが、それが重要なんです。 |
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■ フロントフォークのオイル漏れ |
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フロントフォークのオイル漏れは非常に危険です!初めは徐々にオイル漏れが発生しますが、あるとき、ドッバァと漏れます。 1本のフォークに○百ccも入っているんです。一気に漏れたら・・・。ディスクブレーキもオイルまみれになって・・・。 怖いですね。日頃から点検しましょう。 図A 錆がないか?虫の死骸がないか? 図B ダストシールにひび割れがないか? 洗車時は、インナーチューブを洗剤でゴシゴシ洗わないこと。水洗いでウエス(布)で拭き取りしましょう。錆びは、図C の様に横方向に耐水ペーパー#1000で磨いて下さい。 図B ダストシールのひび割れは、ゴミ・水が混入して、オイルシールの上に溜まります。中のクリップも錆び、オイル漏れの原因になります。 |
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------------- ワンポイント ---------- ダストシールは、以外とヒビが入りやすいです。ラバーグリスを定期的に塗っておくと抑止効果があります。 オイル漏れの初期時は、ダストシールを浮かし内部のオイルシールにラバーグリスを塗ると一時的にオイル漏れを止めることが出来ます。 |
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■ ステムベアリングの摩耗 |
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最近、車の間をすり抜けしようとするとぶつかりそうになっていませんか? 急に痛む物では無いので、知らず知らずに・・・運転が下手になっているのでは無く、マシントラブルによる場合がほとんどです。ステムベアリングが痛んだ車両では、教習所の先生でも一本橋を脱輪します。(^0^)中古車で購入したばかりの人もチェックをおすすめします。意外と多いトラブルです。 バイクはバランスを保って走行する乗り物です。放っておくと思わぬ事故につながりますから、点検をしましょう。 まず、車体を垂直の状態でフロントタイヤを浮かせます。センタースタンドがあれば、スタンドをかけ、マフラーの下にジャッキをかければよいのですが、サイドスタンドだけだと大変です。モーターサイクルジャッキ があると良いですが・・・。ここでは、上げたとして。 フロントタイヤを持って、左右にゆっくりと動かします。ぴったし真ん中でタイヤが止まりませんか?止まったらOUT!ベアリング交換です。左右にスムーズに引っかかりが無く動くのが正常です。厳密には、タイヤを外してフォークを持って行いますが、この方法でわからない程度なら問題は無いでしょう。 ついでに、ステムベアリングのガタも点検しましょう。今度は、フロントフォークを持って、前後に動かして下さい。カタカタとガタが無ければOK。ガタがあったら、ステムベアリングの締め付け調整を行い、再度点検しましょう。 通常、ブレーキをかけるときはハンドルが真っ直ぐの状態ですよね?ですから、ガタがある状態で走行をしていると、ベアリングのレースに凹みが出来てしまい、センターで引っかかりが発生してしまいます。ベアリング交換は結構お金がかかりますから、定期的に点検をしましょうね! |
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■ ブレーキの引きずり点検 | |
前後のホイールをそれぞれ上げて、(ジャッキなどを使用)手で回転させて見て下さい。スムーズに回転しますか?再度、ブレーキを思いっきり握る・踏むをして回転を確認して下さい。スムーズに回転すればOKです。 もし、重かったり、すぐに回転が止まってしまう場合は、ブレーキの引きずりです。そのままにしておくと、走行中に異常な熱発生で、フェードによりペーパーロック!突然ブレーキが効かなくなり危険です。 引きずりの原因は、ピストンシールの劣化です。交換しましょう!交換方法はこちら 車検のあるバイクは、車検時にブレーキフルードを交換しているでしょうから問題ありませんが、車検の無いバイクは2年に一度は交換して下さい。ブレーキオイルは吸水性が非常に高いので、古くなると性能劣化は著しいので必ず交換しましょう! 例えばDOT4のブレーキフルード(オイル)のお話。DOT規格ではドライ沸点230℃以上、ウェット沸点155℃以上となっています。ドライ沸点とは吸湿率0%の新品時、ウェット沸点とは吸湿率3.7%で、1~2年使用後の沸点です。 峠やサーキット走行では、ブレーキパッド温度が300℃以上になり、フルード温度が200℃以上になることもあるそうです。ウェット沸点を超えていますね。 峠で喜んじゃう貴方!ブレーキは命を守る装置です。きちんと整備しましょうね。 |
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■ 冬季間の保管方法? | |
冬季間の保管? 1.ガソリンコックをOFF 負圧コックは除く オーバーフロー防止 2.ガソリンタンクは満タンに タンク内錆防止 3.バッテリーを充電後、外して室内保管 4.クラッチレバーを引いた状態で固定 乾式クラッチは除く クラッチ張り付き防止 5.キャブレターのガソリンを抜く インジェクション車は除く ガソリン腐食・始動不良防止 6.タイヤの空気圧は高めに タイヤの変形防止 7.前後タイヤを浮かす サスペンション保護 出来ることなら保管というより、1ヶ月に1度エンジンをかけてもらうのが一番良いのです。 冬季間といっても地域によって様々ですよね。3ヶ月ほどであれば、上記 1から2まででOK。バッテリーが春先上がっているようであれば早めに交換した方が良いでしょう。 半年近く乗らない場合は1から6まで、7は何年も保管する場合ですかね。 バッテリー充電にはオプティーメイト等、車上で充電を繰り返してくれる充電器がありますのでコンセントがある場合は便利です。 |
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■ エンジンが暖まると調子が悪い(雨の日だったり、洗車したあとなんかも) |
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プラグキャップからのリーク(放電)が考えられます。 エンジンを始動します。その後、ドライバーの先端をエンジンヘッドに接触させた状態で、プラグキャップとプラグコードの接合部分や、プラグキャップヘッドのいろんな部分にドライバーを近づけます。火花がドライバーに向かって飛んでいればNGです。 テープを巻いたりしてもダメです。交換しましょう。明るいところでは確認がしずらいので、バイクの反対側を暗くしたり、夕方にチェックしましょう。 |
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プラグキャップ付近でのリークが見られない場合は、プラグコード・イグニッションコイルの点検が必要となります。イグニッションコイルの点検には、安価なプラグギャップテスターでも確認できます。4気筒の場合は1番と4番のプラグを調べればOK.近年のダイレクトイグニッション車はすべてを調べる必要があります。 | ||||
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■ しばらく走るとエンジンが止まる |
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エンジンをかけて走行出来るが、2~3Km走ると止まってしまう。3~5分すると、またエンジンがかかって走れるが、2~3Km走ると再度止まる。 こんな症状の時は、止まってしまった時に、ガソリンタンクを開けてみましょう。”プッシュ”と音がしたら、まず、ガソリンキャップのエア抜きベント(穴)が埃や錆びで詰まって、タンク内のエアが抜けていないため、ガス欠状態で止まっていると考えられます。清掃か交換。 また、キャブレター廻りをいじった後で同様の症状が出る場合、キャブレターに付いている大気解放のベントホースが折れ曲がっていて、キャブレター内の圧が抜けず、同じくガス欠状態になっている場合があります。 |
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■ 突然高回転が回らなくなった |
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通常は、キャブレター・プラグ・エアクリーナーと疑いますが、アース不良が原因で発生する場合があります。バッテリー端子、イグニッションコイルのアース。バッテリーのマイナス端子から車体アース。これらの緩み・断線・錆びなどの抵抗増加によるアース不良で、高回転不良が発生します。 | ||||
■ ギアを1速に入れるとエンジンが止まる。クラッチを繋ごうとするとエンジンが止まる。 |
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クラッチレバーの根元にクラッチスイッチなる物が付いています。これが壊れると、実際にはクラッチを握っているにも関わらず、握っていないと判断、安全装置が働き1速に入れた瞬間にエンジンが停止します。 また、サイドスタンドにも同様にスイッチが付いており、単純にサイドスタンドが出っぱなしの場合や、スイッチが壊れている場合、クラッチを繋いだ瞬間にエンジン停止します。 |
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■ チェンジシフトが戻らない |
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シフトダウンしたら、シフトアップしたら、ペダルがそのままで戻ってこない。エンジン内部のリターンスプリングにトラブルが発生している場合がありますが、リンク式のペダルであれば、まず、リンク部に注油をしてみて下さい!案外油切れが多いんです。特に洗車を念入りにする方!要注意です。まずは、騙されたと思って注油してみて下さい。 | ||||
■ 突然バッテリーが上がってしまった?セルが回らない! |
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これがくせ者。バッテリーだけの問題か?充電系か?発電系か?を診断しなければわかりません。 まずは、バッテリーが本当に上がっているのか確認しましょう。 ① ウインカーやブレーキランプは点きますか? ② バッテリー端子の短絡やヒューズ切れはありませんか? ③ セルボタンを押したときに、ジージーとか、カッチとか音がしますか? ④ ハンドルにあるエンジンSTOPスイッチはONもしくはRUNになっていますか? ⑤ギアはニュートラルになってますか? ⑥クラッチを握ってもセルが回りませんか? ⑦スターターリレーのヒューズは切れていませんか? ⑧メインハーネス断線・スターターリレー・セルモーターの故障が考えられます。 ⑨メインハーネス断線、バッテリーの完全放電が考えられます。 ⑩バッテリー電圧が低下しています。 |
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⑨⑩になった場合は、バッテリー液の点検・補水(開放型)を行い充電、もしくは交換をして下さい。充電・交換後、エンジンを始動して、充電電圧を測定します。エンジン回転を2000~3000rpmにした状態での電圧13.5~14.8vの範囲であることを確認します。(車両によっては回転を上げると電圧が低下するものもあります。)充電電圧が16vを超えている場合、レギュレーターの不良による過充電(オーバーチャージ)のトラブルの可能性があります。また、全く変化が無い場合はACジェネレーター不良が考えられます。 | ||||
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■ エンジンがプスプス止まってかからない。 |
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エンジンがプスプスとか、モォモォモォーと回転が落ちて止まった場合は、まず、ガソリンコックを確認しましょう。ガソリンタンクを覗いてガソリンが入っていても・・・、下記を参考に確認して下さい。 | ||||
意外と知っているようで知らないガソリンコックの仕組み。RES=予備タンクと呼ぶからややこしい。タンクは通常一つです。 右記図のように高さの違うストローがあります。ONのストローの高さまでガソリンが消費すると、いわゆるガス欠状態。 RESに切り替えると、下のストローから吸い出すので、空っぽになるまでガソリンをつかえます。 右記図のガソリンコックは負圧式です。細いホースがキャブレター付近に接続されています。このホースが外れたり破れたりするとガソリンは流れません。 エンジンを止めるとガソリンがストップする便利な機能です。このコックのほとんどはOFFがありません。 |
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■ガソリンの減りが早い。漏れる。オーバーフロー |
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まずは、キャブレター、燃料供給の仕組みから説明しましょう。 水洗トイレのタンクに似た仕組みになっています。ガソリンが流れ込み、フロートが上に上がると、先端がゴムになっているフロートバルブがバルブシートに押し当てられ、ガソリンが止まる、非常に単純な仕組みです。 |
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フロートバルブ先端ゴムの劣化・変形、バルブシートの減り、フロートバルブとバルブシート間にゴミ(錆び)混入、フロートの引っかかりなどがおこると、キャブレター内が満タンでも、どんどんガソリンが流れ込みます。そのため、オーバーフローパイプの高さよりガソリンが入り込むと、外に排出する仕組みになっています。(転倒時にガソリンが漏れるのはこのためです。) 外に排出されるガソリンも危険ですが、オーバーフローパイプの詰まりや、キャブレターの取り付け状態によっては、外に排出されずエンジン(シリンダー)内にガソリンが流れ込む事があります。これは気づく事がなく、エンジンを破壊してしまう危険があります。 シリンダー内にガソリンが満タンになっている状態で、エンジンを始動させようとすると、空気と違い圧縮されません。横置き多気筒エンジンは、サイドスタンド停車の場合、1番2番シリンダー(サイドスタンド側)に溜まりやすく、最悪3番4番でエンジンがかかってしまうと、クランクが曲がってしまう大惨事になることがあります。 外にガソリンが漏れる症状があった場合は、早めに修理しましょう。エンジン内にオーバーフローしている場合は気づきづらいですが、セルや、キックをしたときに異変を感じたり、オイル交換時にガソリン臭くて白濁していた場合は要チェック。 なるべく駐車時にはガソリンコックをOFFにする習慣を付けましょう。(負圧コックを除く) |
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■冷却水が漏れていないのに減る?! | ||||
水冷エンジンで、冷却水が漏れていないのに減る?この場合、一番最初にエンジンオイル交換をしてみましょう。シャバシャバで白濁したオイルが出てきませんか? この、シャバシャバで白濁したオイルは、冷却水が混入している証拠です。原因として考えられるのは、ウォーターポンプのシール劣化・ヘッドガスケット抜けなどです。 エンジンがかかるのであれば、ほとんどはウォーターポンプシールでしょう。 ウォーターポンプシール交換はこちら 外に漏れ出る場合は、ラジエターキャップ不良だったり、サーモスイッチ不良・ファンモーター不良でオーバーヒートした場合でしょう。 |