まず、タンクカバー・リアフェンダーを取り外します。 次に、ガソリンタンクをはずします。前側は差し込みで、後ろのボルト1本で留ってます。 ガソリンコックがエンジンヘッドに当たって邪魔なので、ホースを抜いて横を向いてもらいましょう。 |
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次はエアクリーナーBOXとキャブレターを取り外します。 エアクリーナーBOXは、前側2本・後ろ側2本で留ってます。ブローバイホースが、BOX下にありますから抜いておきましょう。そしたら、エアクリーナーBOXとバッテリーケースが一緒になっているので、スターターリレーも抜きましょう。これで、キャブレターバンドを緩めて・・・引っこ抜きます! あとは、キャブレターのトップキャップと2本のねじを取って、キャブレターを外します。 さて、後の邪魔者は・・・マフラーですね。エキパイだけ取ろうと思いましたが、サイレンサーとエキパイのクランプが堅かったのであきらめて・・・。先にサイレンサーを、ボルト1本とクランプを緩めて外します。それからエキパイを外しましょう♪ マフラーガスケットは新品交換した方が良いですね。 |
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さて、いよいよ邪魔者はいなくなりました。 カムカバーをボルト2本取って、プラハンで”コンコン”して外します。 クランクケースのセンターキャップと、点火時期のキャップを外します。 |
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合わせマークを見ながら、上死点に合わせます。 この時の注意! クランクを回転させるときは、必ず左回しです! |
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そして、カムスプロケットの|印とヘッドの上部の▲部分があってるか必ず確認。 カムスプロケットのセンターボルト(17mm)は、カムが回転しないようにクランクのセンターボルト(17mm)をレンチでホールドしながら緩めてください。 |
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ここで、カムチェーンテンショナーをボルト2本取って外します。 必ず上死点に合わせてから外してください。外してからクランクを回すとチェーンが歯飛びしちゃいます。 |
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スプロケットを外したら、チェーンにワイヤー等をかけ脱落防止。
万一落ちちゃっても取れますが、最悪はクランクケースを割ることにもありますので慎重に。 |
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そしたら、ヘッドをプラスチックハンマーで”コンコン”してとります。ヘッドが浮いたら、チェーンにかけたワイヤーをヘッドの下に再度通し、ヘッドを取り外します。 |
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これで、ピストンがでてきました。 |
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こちらが、NEWピストン! また、各リングの開き部分は上から90度以上ずらして下さい。揃えると圧縮漏れがおきます。 |
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組み付けは外したのと逆の行程。各リング・ピストンピンにはたっぷりエンジンオイルを散布して下さい。先に片側のクリップをピストンに取り付けしてから、コンロッドに合わせてピンを入れて、もう一方のクリップを取り付け完了です。 |
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さて、シリンダーの取り付けです。 今回は新品のシリンダーですが、しっかりオイルストーンで面取りをします。もちろん、クランクケース側もきれいに磨いて下さい。 シリンダーにピストンを 入れるのにもちょっとしたコツがあります。 シリンダーにピストンの頭を真っ直ぐ差し込み、ピストンリングを一つ一つ指で押さえて下さい。すると、シリンダーの重みで入っていきます。無理に上から押したりすると、傷付きや最悪リングが折れますのでご注意を! |
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カムスプロケット・テンショナーはきちんと取り付けたら、シリンダー・ヘッドを止めているネジは仮止め状態で、一度セルを回して下さい。センター出しをしてから本締めを行います。 |
最後の大詰め! シリンダーの上にヘッドを乗せて、再度クランクの上死点とカムスプロケットの位置を確認して、チェーンをかけたスプロケットを取り付けします。スプロケット止めているネジにはネジロック剤を塗って締め付けましょう。 テンショナーは先端にある10mmネジを外し、マイナスドライバーで右に回転させて下さい。テンショナーが縮みます。離すとテンションがかかりますので、テンショナーを借り止めしてから離しましょう。 |
後は分解手順の逆で、キャブレター・エアクリーナーBOX・エキパイ・サイレンサーを取り付けて完成。 各部の閉め忘れチェックを忘れないで下さい。 |