こちらに記載している内容は、各記事を参考に作成した物です。実際の人命救助で利用した場合の効果を保証するものではございません。また、掲載内容に誤りや解釈の違いが生じた場合も一切の責任を負えませんのであしからずご了承ください。
1. 安全確保
二次災害の危険がないか確認。カーブなどの場合、手前の直線道路中央に車両(バイク)を停車させ、エンジンを止めてハザードランプを点灯。ハザードランプが無い場合はヘッドライト点灯。事故車両にガソリン漏れなどがないか確認して適切な処置を行いましょう。。
2. 119番通報
○負傷者の全身状態を観察しながら近づきます。
○負傷者の方のあたりに位置して、膝をつきます。
○負傷者の肩を軽く叩きながら声をかけ、意識の確認を行います。
意識が無いことを確認した場合、近くの協力者を要請します。
協力者にAEDの手配と119番通報を頼みます。(AEDはコンビニ等にあります。)
3. 呼吸の確認
負傷者が心肺停止を起こしているかを判断するために、胸部と腹部の動きを観察し呼吸をみます。正常な呼吸が無い場合は、心肺停止と判断します。(しゃくり上げるような不規則な呼吸は心肺停止直後におこる死戦期呼吸の場合があります。)
4. ヘルメットを脱がせる
○心肺停止の場合は人工呼吸が早急に必要なためヘルメットを脱がす。
○呼吸がある場合は脊椎を痛めている場合があるので、無理に脱がさずに頭を僅かに後ろに傾け、あごを突き出して気道をを確保し、異変がないか観察する。
フルフェイス・ジェットヘルメットは二人で脱がせるのが望ましい。
○1人が、負傷者のヘルメットと下あごを両手を当て、頸椎を回転させないように両手で傷病者の頸を平均に持つ。4本の指は頸の後ろ、おや指は耳の前あたりに置く。 もう1人は、ヘルメットの下に両手を入れ、思いっきり広げながらヘルメットの底部が耳の下あたりにくるまで、真っ直ぐ引く。
ヘルメットが外れたら、負傷者の頭部を両手でしっかり支え、指で下あごを押し上げ、気道を確保する。
SHOEIの「E.Q.R.S.」は頬部のチークパッドを
取り外すことにより、負傷の可能性の高い頚部へ
の負担を最小限に抑えつつ、容易にヘルメットを
取り外すことが可能なシステムがあります。
5. 心臓マッサージ
○負傷者を堅い床面の上に、あお向けに寝かせます。
○胸の真ん中に手のかかとの部分を重ねてのせ、肘を伸ばしたまま真上から強く(胸が5センチ以上程度沈むまで)押してください。押した後には瞬時にその力を緩めますが、手が胸の真ん中から離れないよう、ずれないようにします。これを1分間に100回以上の速さで繰り返し続けます。(1分間に100回と言うことは0.6秒に1回ですからかなり速いです)
交代できる人がいる場合、2分毎に交代しましょう。
人工呼吸を心臓マッサージ30回に1度、2回行う方法もありますが、心臓マッサージのみでも効果に差が無いと言われていますので、とにかく心臓マッサージを行う方が賢明。(日本心臓財団HPより)
6. AED
救急隊の到着する前にAEDが入手出来たら、AEDでの処置を開始しましょう。
電源を入れると音声で指示が始まりますので、簡単に説明します。
○胸が汗などで濡れている場合、シップ薬などが貼られている場合は剥がして下さい。
○ペースメーカーなど皮膚の下に何か埋め込まれている場合はそこを避けてはります(皮膚の下に硬いこぶのようなものがあります)
右胸に上部(鎖骨の下)と左胸の下部(わきの下5〜8cm)
しっかりと皮膚に密着(空気が入らないように)させて貼付けます。この時も心臓マッサージを続けて下さい。
その後はAEDの音声指示に従い処置を行って下さい。